私の母は、働く女性でした。
このトルマリンも、そんな母らしい記憶に紐づく形見の品です。
それは、私が小学生だった頃。
母は仕事のための資格試験に向けて、毎朝5時から勉強していました。
晴れてその試験が合格したとき、自分へのごほうびとして、
このトルマリンが付いた指輪を手に入れたのです。
「ふしぎな色だなぁ」と眺めていたことをよく覚えています。
母が大切にしていたものを、ずっと身につけられる形にしたい。
そう考えてオーダーした、ジュエリーのリフォーム。
このトルマリンの指輪の他にも母が持っていたダイヤの指輪、
さらに、私のピアスをミックスしてもらったことで、
着けていると今も母と一緒にいるような気持ちになれる、
かけがえのないジュエリーになりました。
今、私もあの頃の母と同じ、働く女性です。
看護師をしながら、まとまった休みがとれるときには
ヨーロッパやアジアへふらりと旅へ出かけます。
初めてのひとり旅は21歳のとき、オーストラリアへ約1 ヵ月。
若い頃から自立していた母も、行動力あふれる女性でした。
好奇心旺盛な性格は、やっぱり母ゆずりだと思いますね。